査定

自動車の査定には二種類ある

自動車の査定には二種類ある

自動車を売りたいときには査定を受けてプロに価値を判断してもらうのが基本です。

自動車の査定には大まかには二種類の方法があり、簡易査定と本査定に分類できます。簡易査定は自動車のメーカーや車種、年式や走行距離などの基本的な情報からいくらで売れると期待できるかを見積もってもらう方法です。

書面的な情報だけで査定結果が得られるので短期間で簡単に価格がわかります。これに対して本査定はプロに車を実際に見てもらって査定を行ってもらうのが特徴です。

書面的な情報だけでなく現況がどうかによって買取価格には違いが生じます。キズやヘコミ、汚れや各部品の整備状況なども加味していくらで買い取れるかを具体的に見積もってもらうのが本査定です。

簡易査定の活用の基礎

自動車の簡易査定はあくまで概算でしかないため、本当にいくらで売れるのかはわからないというスタンスで利用するのが大切です。この車種と年式、走行距離などの状況の場合にはどの程度の価格での売買が相場なのかを理解するのに役に立ちます。

業者によって計算方法に違いがあるので、比較してみると中古車市場全体としてどの程度の価格での取引をするのが妥当なのかを見積もることが可能です。簡易査定を経て本査定を申し込んでもらい、そのまま買取につなげようと必死になっていて、簡易査定の価格をあえて高くしてしまう業者もいるので気をつけなければなりません。

他の業者と比較してみると相場から大きく離れてしまっている場合には一目瞭然なので、そのような業者を排除できます。査定価格を一覧にしてみて平均的な値を出している業者は信頼性が高いと考えることが可能です。

このようにして簡易査定は本査定を依頼するのに適した業者を選び出すのに役立ちます。

本査定で買取価格が決まる

自動車の本査定は買取価格を決めるための手続きです。

実際にプロに見てもらって算出された査定価格に基づき、買取のマージンや修理費用、各種手続きにかかる手数料などを加味して買取価格が決定されます。査定にかかる時間は30分から1時間程度が基本であり、業者に自動車を持ち込んで査定してもらうことも、自宅まで査定に来てもらうことも可能です。

どこまで詳しく査定をするかは業者によって異なるので注意が必要になります。特に自宅に来てもらっている場合には見た目での判断が基本になります。持ち込んでも自動車の性能に関してのテストまで行って査定価格を提示してくれることはあまりありませんが、最終的に買取価格を決める前にもう一度検査を実施するケースもあるので確認しておくのが大切です。

また、業者が引き取ってから検査をして不具合が見つかったから買取価格を下げるというパターンもあります。可能であれば本査定の時点で性能や故障部分に関する一通りの検査をしてもらうのが安全策です。

本査定の結果を使って依頼先を決めるのが基本

本査定の結果として得られた買取の見積書は有効期間がしばらく設けられているので、すぐにその場で買取を依頼する必要はありません。別の業者にも本査定を依頼して見積書をもらい、買取価格を比較して依頼先を決めることが可能です。

本査定のときの査定基準が業者によって違うので査定価格には違いが生じます。

また、買取価格を算出するときに考えるマージンや修理費用などについても業者によって差があるため、買取価格にはさらに大きな違いが出る可能性が高いのが実情です。そのため、高く売るためにはできるだけ多くの業者に本査定をしてもらい、見積書を手に入れて比較するのが基本となっています。

交渉すれば買取価格は変わる

見積書を手に入れて買取を依頼するときには契約書にサインをします。そのときには見積書の内容に納得したことになりますが、もし納得出来ないのなら断ってしまって問題はありません。

しかし、交渉することも考えてみた方が高く売れるようになる可能性があります。この買取価格では納得できないということを根拠を持って説明すると、業者も交渉に応じてくれる場合があるのです。多くの業者に見積書を作成してもらい、内容についての説明を受けていると自動車の価値評価の仕方が異なっているのに気づきます。

 

それを利用して、他の業者で高く評価されていた点を他の業者での交渉の根拠に活用すると有利に話を進めることが可能です。このような工夫をするためにも本査定をいくつかの業者で受けておくのが肝心と言えます。

査定を駆使して高く売るのが大切

自動車の査定には簡易査定と本査定がありますが、両方を駆使することで高く売れるようになります。簡易査定を利用することで信頼性の高い業者を選び出し、本査定を受けて買取価格の見積書を出してもらうのが基本です。

その価格を業者間で比較した上で、交渉をして少しでも価格を引き上げてから契約書を交わすと高く売れるようになります。本査定を受けるのにはやや手間がかかるので、簡易査定を使ってできるだけ数を絞り込んでおくのが効果的です。

うまく二種類の査定を駆使すると時間も労力もあまりかけずに高額買取を実現できるようになります。